こんにちは、星井大雅です。
タイラバ釣りで、糸を斜めにどんどん出していく「ドテラ流し」という釣り方があります。私の好きな釣り方ですが、潮の流れが緩いとなかなか糸が出ていきません。そんなときは、「育てる釣り」を試しています。
ドテラ流しの特徴
ドテラ流しの釣りは、船の片舷で行います。潮の流れと風で糸が斜めに出ていき、着底、巻き上げ、を繰り返すたびに糸は数mずつ遠くに払い出されます。このことにより、広範囲を探ることができる釣り方です。
潮の流れが緩い時は、タイラバヘッドを軽くすれば糸が遠くに出ていく手助けになりますが、100m近くになると底取りが難しくなることもしばしば。
軽いヘッドで着底を感じるロッド
それでも潮が緩いとき、水深50~60m前後で45gのタングステンヘッドを使います。100m近くまでは、着底を竿先の動きと糸のフケ具合で判断できます。
その竿は、シマノの「炎月SS B66M-S」。掛け調子の竿で、竿先の感度がとても良いので気に入っています(^^♪
「育てる釣り」とは
水深50~60mで潮の流れが緩い時、以下の釣り方を試すことにしています。
- 最初の着底は普通に6~8回巻きます(ハイギアリールの場合)
- 次のフォールは、着底してもそのまま放置
- リールのカウンターが80~90mになるまで糸を放出します
- 糸が80~90mになったらまた6~8回巻き、その後はフォール、巻き上げを繰り返します
こうすることで、遠くの真鯛を狙います。糸が出ていくのを待つことから、「育てる釣り」と勝手に名付けました(^^♪
海底と糸の角度が重要?
釣り友達によると、魚が反応する「糸と海底の角度」があるのではないか、とのことです。
例えば、水深50m(図のA)で糸が90~100m出て(図のB)、それから着底巻き上げを繰り返していくとき、糸と海底の角度(図のC)は30度~40度の間くらいでしょうか。
私が釣りをするポイントでは、このくらいでアタリがあることが多い気がします。
ちょっとしたテクニック
次のポイントとして、着底巻き上げを繰り返していく場合に、
- 糸が少しずつでも遠くに出ていくか
- リールのカウンターが同じ数値(放出量)で着底するか
- 着底のたびにリールのカウンターが減る(糸が手前で落ちるか)
によっても攻め方を変えています。
糸が少しずつでも遠くに出ていく場合や同じ数値で着底する場合は、そのまま着底巻き上げを続けます。
着底のたびに糸が手前に落ちる場合は、10mくらい手前にきたら、再び糸を出して「育て」ます。80mから70mまでを攻めて反応がない場合、次は90mまで出して80mまで戻す、といった感じです。
その日アタリが出やすい糸と海底の角度を見つけるように意識しています。
軽いヘッドを使い、リールのフォールレバーで少しブレーキをかけてあげると、糸が出やすくなります。
ヘッドの限界は、水深60mでタングステン45gくらいでしょうか。40gでも最初の着底は分かりますが、90mを超えると底取りが厳しいかな・・・。
「育てる釣り」の弱点
「育てる釣り」は、潮が全く動かず糸が真下に落ちてしまうときは実践できません。この時ばかりはバーチカルな(縦の)釣り方になります。
また、育てるのには数分かかるので、アタリやすい状況を作る前に「上げてくださーい」とアナウンスされることがしばしばあります。これも弱点ですね(*_*;
まとめ
「育てる釣り」は、重いヘッドで海底をズルズルと引いてくる釣り方とは少し違います。底べったりではなく、底から浅い角度をつけて巻き上げるイメージです。
潮が流れていれば、普通に着底巻き上げを繰り返せばいいと思いますが、潮の流れが緩い時は「育てる釣り」にも効果があると思います。
なので、潮の流れが緩い日でもタイラバ釣りを楽しめるようになりました。
そういう点で、ドテラ流しの釣り方が好みです。次回も釣れるといいなあ。